最近勉強会などによく参加している。
まずは息子が通っている、デイサービスで開催された、“障害を持った子供たちの進路について”というものに先月末行ってきた。
実はこのデイサービスの代表は息子の小学校時代の1つ年上の先輩の子のお母さんでもあります。
そうなんです、この代表の方自身、自閉症児の母なのです。
小学校時代、いつも忙しそに働くこちらの代表(Tさんと呼びましょう)、出会うときはいつもパリッとパンツスーツに身を包み、どこか近寄り難いようなそんな雰囲気のある方でした。
お母さん<起業家 といった印象がとても強く、忙しい合間を縫って参加した保護者会でもどこか他所の母親たちとは視点の違う(志の高すぎる)意見を言うような、少し浮いた存在でもありました。
実はその頃はこのTさん、児童向けの放課後等デイサービスの事業展開はしておらず、成人の障害者向けの就労支援事業をやっていました。
噂で「息子さんの障害が分かったのをきっかけに自分で起業したらしい」というのは聞いていましたが、すごいバイタリティーのある人だな~とどこか他人事、自分とは違う人という、印象を持つに留まっていました。
それから数年後、Tさんはいよいよ、児童向けのサービス、放課後等デイサービスの事業所を立ち上げました。
私はサービスを利用する際は「自分が少しでも楽ができるように」といったところが一番にきていたので、詳しいサービス内容についてはそこまでこだわりはありませんでした。
これまでいくつかの施設の利用を経てきましたが、どこも友達の紹介だったり、あまり自分の考えや息子の思いや今後のことなどをそこまで深く考えてこなかったなぁというのが実際のところでした。
この事業所についてもたまたま友達の紹介で情報を得て、「とりあえず始めてみるか!」といった軽い気持ちで利用をスタートしました。
ここの事業所はよそとはずいぶん違っていました。
放課後等デイサービスといえば、送迎あり が基本です。
ですが、ここは自力通所というのが基本です。
とハッキリ言われました。
もちろん、自力通所の練習には付き合います。
という断りも入ってましたが。
小学校時代、この通所もすったもんだありながらも、なんとかクリアすることができ、中学校生活に入るのですが、中学校も引き続き自力で通所をしています。
っとまぁ、少し既存サービスとは違う試みをしている事業所なのです。
ここの事業所の成人向けのサービスでは、利用者の人に障害者向けのICT知具を開発し、そのツールを使って、障害者がよりよい環境で働けるようにというミッションを掲げています。
障害者×ITって重度の障害者であればあるほど、それ無理じゃない?って思ってしまいがちですが、彼らは挑戦してくれています。
息子も中学生でありながら、タイピングの練習をその事業所でやってきています。
っとまぁちょっと事業所紹介がかなりたっぷりめになってきてしまいましたが、とにかく、今までの事業所とはだいぶ違うことをいっぱいやっていると事業所なんです。
そのちょっと近より難かったTさんとも、代表×利用者 といった関係もできたこともあり、お話する機会も増え、徐々に彼女を知っていくことができた気がしていました。
そして、今回の勉強会に参加したことで、より彼女を知ることができました。
勉強会ではこれまで私が知らなかった障害者の就職について、日本の福祉制度の崩壊具合の話…などなど2時間でよくまぁここまでまとめたなぁという盛り沢山の話ではありましたが、参加しても本当に良かったです。
既存の就労継続支援B型では、いったいいくら稼げるのか。
最低3000円なんていう事業所もあるっていうのを聞いて愕然としました。
1ヶ月ですよ?
本人のやりたいこと×できること×企業の求めるもの
この3つをうまく合わさって初めてよい就職先というのが見つけられるというお話をされていました。
息子の生活チャートをもらったこともありましたが、この日の話を聞いてより、その意味を知ることができました。
帰宅後、いただいた資料の中で小さな小冊子があったのですが、それを読んでさらに、Tさんへの印象が変わりました。
背筋がピンと伸びた彼女も私と同じく、息子の障害が分かったときに動揺したこと、理不尽な扱いを受けて涙を流したこと、そんな話がその小冊子には書かれていました。
その中でも自分が経験してきたことを失敗も含めて力に変えて、着実に形にしていったTさんを知り、リスペクト以外生むことはできませんでした。
今後の息子のことを考えたときに、事業所の利用の仕方も考え直さなくてはいけないと思ったRでした。
といった話と合わせて、昨日行ってきた講演会についても少し触れてみたいと思います。
仕事(福祉のケア記録サービス)関係の方がこの講演会で登壇するということで、参加してきました。
そもそもこの方の発表が一番の目的だったのですが。朝10時~夜6時半(私は5時頃、途中で帰りました)みっちりと5セッションありました。
◆医療的ケア児をとりまく福祉について
◆さまざまな環境下にいる人々の子育てについてSDGsの視点から考える
◆一般企業×福祉で行うまちづくり
ーーーー残念ならがここまでしか聞けていませんーーーーー
◆社会の課題解決に向けて、行政・企業・NPOの垣根を越えて集まって話し合い考え事業化
◆豊中市社会福祉協議会の取り組み
医療的ケア児という言葉を私は初めて聞きました。
動画を観ていただけるとわかりやすいと思います。
の周りで医療的ケア児と呼ばれる子どもがこれまでいなかったため、知ることができなかったのかもしれません。
彼らはペットボトルよりも軽い体重で生まれ、何ヶ月もの間病院の保育器の中で過ごしてきたのです。
そんな彼らの命を助けるのが医療デバイス、その扱いをできるのは看護師や両親のみ。
彼らは普通の保育園には入園することはできず、医療的ケアができる施設に頼ることしかできずにい
います。
そんな中一つの①NPO法人が彼らを助けるべく、立ち上がり
②彼らを取り巻く支援を全国のレベルを均一に(高いレベルで)できるよう、コーディネーターの育成研修を強化していく活動をされている方
③医療的ケア児の定義について、基準がないため、その基準をつくるためエビデンスに基づく指標を作っている方
などなど
多くの人が関わった形でこの講演がされていました。
私の息子は自閉症としては重い「A」判定と出ているおかげで、いろいろと福祉サービスを手厚く受けられていますが、そもそも、医療的ケア児にはその評価をする基準がないため、身体障害者/知的障害者の基準で判断されるため、正当な判断をされずにいるということでした。
2021年の法改正に向けて、すでに来年が山場となるといった話を講演中もしていましたが、どうにか彼らにとって良い基準が作られ、それを認めてもらえる動きになってほしいと願うばかりです。
さきほど紹介でつけた動画の続きを見てみると、ちょうどこの講演会に登壇されていた駒崎さんのインタビューが入っていました。
訪問型の医療的ケア児の保育サービスの展開を始められるという内容の動画でした。
クラウドファンディングでの募金をされていたので、私も募金をしました。
実は、この講演会、7000円ほどの受講費がかかったのですが、幸いにも私は経費で参加させてもらいました。
これは、募金すべき!と思い、早速クレジットカードでトライしたのですが、
3Dセキュアってなんやねーん!!
というわけで、明日にでも別のクレジットカードでトライしてみようと思います。
知ってます?寄付って確定申告すると半分戻ってくるんですよ?
https://florence.or.jp/lp/monthly/
是非この活動に心打たれた方はご協力をお願いします。
自分の子どもだけが、障害があって大変とかつらいとか、そんな風に思っていたわけではないけれども、もっと大変な境遇にいる子供たちや親がいることを知ると、自分自身勇気づけられます。
障害があるから親は専業主婦でなければいけないなんていう風潮がひと昔前まではあったかもしれません。でもそれってきっと親も子供も幸せになれない束縛だと思います。
私自身、働くようになってからの方が自分を好きになったし、子供たちのことも “良いヤツらやん”って思えるようになりました。
だからこそ、彼らのお父さん・お母さんたちがもっと自由に働けて、彼ら自身も豊かな生活が送れるような仕組みや環境がもっともっと整っていってほしいと切に願います。
もっと書きたいことがいっぱいあったけど、これ以上長く書けないので、終わりにします。
知らないことを知るために、普段行かない場所に行ったり、参加するってすごいいいことだと思いました。
結局Tさんのこと、めっちゃリスペクトするようになったし、医療的ケア児のことを知れたり、他にも発展途上国の子どもについてとか、ちょっとやっぱり7時間分をここに書ききるの無理だわ~っていう情報をすべて理解はできなくとも、知るきっかけになったのはいい経験ができたと自信を持って言えます。
最後になりますが、一緒に行った同僚の子(確か25歳くらい男子)がほぼリアルタイムで、明確にセッションをまとめて、的確に感想を社内の掲示板に書いていたことに驚いた。笑
こちらもリスペクトすべき人物です。
というわけで終わります。
明日はこの日記からいくつかピックアップして下手なりにも、社内掲示板に感想を書いておこうと思います。
まずは息子が通っている、デイサービスで開催された、“障害を持った子供たちの進路について”というものに先月末行ってきた。
実はこのデイサービスの代表は息子の小学校時代の1つ年上の先輩の子のお母さんでもあります。
そうなんです、この代表の方自身、自閉症児の母なのです。
小学校時代、いつも忙しそに働くこちらの代表(Tさんと呼びましょう)、出会うときはいつもパリッとパンツスーツに身を包み、どこか近寄り難いようなそんな雰囲気のある方でした。
お母さん<起業家 といった印象がとても強く、忙しい合間を縫って参加した保護者会でもどこか他所の母親たちとは視点の違う(志の高すぎる)意見を言うような、少し浮いた存在でもありました。
実はその頃はこのTさん、児童向けの放課後等デイサービスの事業展開はしておらず、成人の障害者向けの就労支援事業をやっていました。
噂で「息子さんの障害が分かったのをきっかけに自分で起業したらしい」というのは聞いていましたが、すごいバイタリティーのある人だな~とどこか他人事、自分とは違う人という、印象を持つに留まっていました。
それから数年後、Tさんはいよいよ、児童向けのサービス、放課後等デイサービスの事業所を立ち上げました。
私はサービスを利用する際は「自分が少しでも楽ができるように」といったところが一番にきていたので、詳しいサービス内容についてはそこまでこだわりはありませんでした。
これまでいくつかの施設の利用を経てきましたが、どこも友達の紹介だったり、あまり自分の考えや息子の思いや今後のことなどをそこまで深く考えてこなかったなぁというのが実際のところでした。
この事業所についてもたまたま友達の紹介で情報を得て、「とりあえず始めてみるか!」といった軽い気持ちで利用をスタートしました。
ここの事業所はよそとはずいぶん違っていました。
放課後等デイサービスといえば、送迎あり が基本です。
ですが、ここは自力通所というのが基本です。
とハッキリ言われました。
もちろん、自力通所の練習には付き合います。
という断りも入ってましたが。
小学校時代、この通所もすったもんだありながらも、なんとかクリアすることができ、中学校生活に入るのですが、中学校も引き続き自力で通所をしています。
っとまぁ、少し既存サービスとは違う試みをしている事業所なのです。
ここの事業所の成人向けのサービスでは、利用者の人に障害者向けのICT知具を開発し、そのツールを使って、障害者がよりよい環境で働けるようにというミッションを掲げています。
障害者×ITって重度の障害者であればあるほど、それ無理じゃない?って思ってしまいがちですが、彼らは挑戦してくれています。
息子も中学生でありながら、タイピングの練習をその事業所でやってきています。
っとまぁちょっと事業所紹介がかなりたっぷりめになってきてしまいましたが、とにかく、今までの事業所とはだいぶ違うことをいっぱいやっていると事業所なんです。
そのちょっと近より難かったTさんとも、代表×利用者 といった関係もできたこともあり、お話する機会も増え、徐々に彼女を知っていくことができた気がしていました。
そして、今回の勉強会に参加したことで、より彼女を知ることができました。
勉強会ではこれまで私が知らなかった障害者の就職について、日本の福祉制度の崩壊具合の話…などなど2時間でよくまぁここまでまとめたなぁという盛り沢山の話ではありましたが、参加しても本当に良かったです。
既存の就労継続支援B型では、いったいいくら稼げるのか。
最低3000円なんていう事業所もあるっていうのを聞いて愕然としました。
1ヶ月ですよ?
本人のやりたいこと×できること×企業の求めるもの
この3つをうまく合わさって初めてよい就職先というのが見つけられるというお話をされていました。
息子の生活チャートをもらったこともありましたが、この日の話を聞いてより、その意味を知ることができました。
帰宅後、いただいた資料の中で小さな小冊子があったのですが、それを読んでさらに、Tさんへの印象が変わりました。
背筋がピンと伸びた彼女も私と同じく、息子の障害が分かったときに動揺したこと、理不尽な扱いを受けて涙を流したこと、そんな話がその小冊子には書かれていました。
その中でも自分が経験してきたことを失敗も含めて力に変えて、着実に形にしていったTさんを知り、リスペクト以外生むことはできませんでした。
今後の息子のことを考えたときに、事業所の利用の仕方も考え直さなくてはいけないと思ったRでした。
といった話と合わせて、昨日行ってきた講演会についても少し触れてみたいと思います。
仕事(福祉のケア記録サービス)関係の方がこの講演会で登壇するということで、参加してきました。
そもそもこの方の発表が一番の目的だったのですが。朝10時~夜6時半(私は5時頃、途中で帰りました)みっちりと5セッションありました。
◆医療的ケア児をとりまく福祉について
◆さまざまな環境下にいる人々の子育てについてSDGsの視点から考える
◆一般企業×福祉で行うまちづくり
ーーーー残念ならがここまでしか聞けていませんーーーーー
◆社会の課題解決に向けて、行政・企業・NPOの垣根を越えて集まって話し合い考え事業化
◆豊中市社会福祉協議会の取り組み
医療的ケア児という言葉を私は初めて聞きました。
動画を観ていただけるとわかりやすいと思います。
の周りで医療的ケア児と呼ばれる子どもがこれまでいなかったため、知ることができなかったのかもしれません。
彼らはペットボトルよりも軽い体重で生まれ、何ヶ月もの間病院の保育器の中で過ごしてきたのです。
そんな彼らの命を助けるのが医療デバイス、その扱いをできるのは看護師や両親のみ。
彼らは普通の保育園には入園することはできず、医療的ケアができる施設に頼ることしかできずにい
います。
そんな中一つの①NPO法人が彼らを助けるべく、立ち上がり
②彼らを取り巻く支援を全国のレベルを均一に(高いレベルで)できるよう、コーディネーターの育成研修を強化していく活動をされている方
③医療的ケア児の定義について、基準がないため、その基準をつくるためエビデンスに基づく指標を作っている方
などなど
多くの人が関わった形でこの講演がされていました。
私の息子は自閉症としては重い「A」判定と出ているおかげで、いろいろと福祉サービスを手厚く受けられていますが、そもそも、医療的ケア児にはその評価をする基準がないため、身体障害者/知的障害者の基準で判断されるため、正当な判断をされずにいるということでした。
2021年の法改正に向けて、すでに来年が山場となるといった話を講演中もしていましたが、どうにか彼らにとって良い基準が作られ、それを認めてもらえる動きになってほしいと願うばかりです。
さきほど紹介でつけた動画の続きを見てみると、ちょうどこの講演会に登壇されていた駒崎さんのインタビューが入っていました。
訪問型の医療的ケア児の保育サービスの展開を始められるという内容の動画でした。
クラウドファンディングでの募金をされていたので、私も募金をしました。
実は、この講演会、7000円ほどの受講費がかかったのですが、幸いにも私は経費で参加させてもらいました。
これは、募金すべき!と思い、早速クレジットカードでトライしたのですが、
3Dセキュアってなんやねーん!!
というわけで、明日にでも別のクレジットカードでトライしてみようと思います。
知ってます?寄付って確定申告すると半分戻ってくるんですよ?
https://florence.or.jp/lp/monthly/
是非この活動に心打たれた方はご協力をお願いします。
自分の子どもだけが、障害があって大変とかつらいとか、そんな風に思っていたわけではないけれども、もっと大変な境遇にいる子供たちや親がいることを知ると、自分自身勇気づけられます。
障害があるから親は専業主婦でなければいけないなんていう風潮がひと昔前まではあったかもしれません。でもそれってきっと親も子供も幸せになれない束縛だと思います。
私自身、働くようになってからの方が自分を好きになったし、子供たちのことも “良いヤツらやん”って思えるようになりました。
だからこそ、彼らのお父さん・お母さんたちがもっと自由に働けて、彼ら自身も豊かな生活が送れるような仕組みや環境がもっともっと整っていってほしいと切に願います。
もっと書きたいことがいっぱいあったけど、これ以上長く書けないので、終わりにします。
知らないことを知るために、普段行かない場所に行ったり、参加するってすごいいいことだと思いました。
結局Tさんのこと、めっちゃリスペクトするようになったし、医療的ケア児のことを知れたり、他にも発展途上国の子どもについてとか、ちょっとやっぱり7時間分をここに書ききるの無理だわ~っていう情報をすべて理解はできなくとも、知るきっかけになったのはいい経験ができたと自信を持って言えます。
最後になりますが、一緒に行った同僚の子(確か25歳くらい男子)がほぼリアルタイムで、明確にセッションをまとめて、的確に感想を社内の掲示板に書いていたことに驚いた。笑
こちらもリスペクトすべき人物です。
というわけで終わります。
明日はこの日記からいくつかピックアップして下手なりにも、社内掲示板に感想を書いておこうと思います。